au通信障害から暮らしの影響を考える

大規模な通信障害発生

2022年7月2日未明からau回線での大規模な通信障害が発生。完全に復旧するまでに3日程度要した。(実際はそれよりも前に復旧は終わっていたようだが、KDDI側は復旧作業終了後のデータ負荷状態を確認し、完全に状態が戻った時点での終了宣言を行っている。)

概要としてはこちらのページがよくまとまっていると思います。

これだけ通信網が遮断されることは近年あまりなく、どれくらい不便だったのかを改めて考えてみたいと思います。

使えなくなったもの

  • 外出先でのネットサービス(WIFI環境外)

特にLINEでの連絡や、paypayなどのキャッシュレス決済は使えなくなり困った人も多かったようです。おサイフケータイに外出先でチャージ出来なかったという声もありました。

コロナ禍で接触を避けるためQRコードでの入場システムを導入したところも多く、それを開けないという懸念もありました。

  • LTEやギガ回線など通話サービス

IP電話でない通話サービスは不通になっている期間が長かったようです。スマホユーザーでない携帯電話だと通話手段がなくなってしまいこまったという声も聞きました。特に高齢者ではスマホでない人々も周りに多くいて、使えないが代わりの手段がない、というケースもあったようです。

また、加えて、携帯電話のsmsによる二段階認証ができないという、盲点もありました。

意外と大丈夫だったもの

外出しないでWIFI圏内にいればほとんどのサービスがそのまま使えるのかなと感じました。

また、昨年のドコモでの通信障害の事例を受けて、こういったトラブル発生時の対処方法のアナウンスも迅速な対応がなされたと感じました。

今後起こるかもしれない大規模災害で通信網が使えないような場合、こういった代替え対応を理解することは重要かなとおもいます。

予想外だったこと

予想外に大変だったこと。それは離れて暮らす高齢の親が、使えなくなったものがどれか理解できてないために説明が大変だったことです。

au回線がだめだが、自宅にいるのでスマホは使えてる。でも試しに家電にかけたらつながらないので家電が壊れたと勘違い。

どちらがダメなのかを理解するまで少し大変でした。

それでも非日常となる少し不便な生活、本人は楽しんでいるようでした。

ところで

今回のKDDIの通信障害の発生から復旧宣言までのレポート、すごくクリアな資料で分かりやすかったと思います。難しい言葉もあって理解できない部分もありますが、時系列的に発生状況と対応状況が明記されていて、緊迫感も伝わってきました。

週末深夜から夜通し対応していただいたスタッフの皆さん、ご苦労様でした。